所得者上位1%の富裕層への課税:なぜ最高税率は80%以上でもいいのか? Thomas Piketty (Paris School of Economics and CEPR) Emmanuel Saez (University of California, Berkeley) Stefanie Stantcheva (Massachusetts Institute of Technology) 米国における所得者上位1パーセントは、今では40年前に比べてはるかに高い国全体の所得シェアを占めている。このコラムでは、OECD加盟国18ヶ国を分析して、富裕層への低い課税が生産性と経済成長を高めるという主張に対して反論している。つまり、富裕層の最適な最高税率は80パーセント以上でも大丈夫で、超富裕層を除いて誰も不利益を被らない。 米国において税引き前総所得の上位1パーセントのシェアは、1970年代