新型コロナでは、マスクの着用はすでに個人の判断になり、5月には季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行されることが決まりました。 しかし、「通常の感染症」になったとしても残されているのが、けん怠感や息切れといった「後遺症」の問題です。 「後遺症」はどんな症状で、いつまで続くのか。治療法はあるのか。 さらに、体調不良のたびに「後遺症ではないか」と不安に感じる人も。 実際にその不安に悩む記者が、いま分かっていることを取材しました。 (科学文化部 添徹太郎) 【コロナ後遺症 その症状は】 WHO=世界保健機関の定義では、新型コロナの後遺症は次のように定義されています。 ▽新型コロナの発症から通常3か月間以内に出る。 ▽少なくとも2か月以上続く。 ▽ほかの病気の症状としては説明がつかない。 この3つ全てに当てはまる場合に「新型コロナの後遺症」とされています。 具体的な症状は主なものを挙げると、