人間は、血とか生活排水とかを目にしたり、人体の一部(臓器とか)を売るとかいう発想を耳にしたりすると、本能的に嫌悪感を抱く。それと同じように、「非伝統的」な金融緩和策に対しても本能的に嫌悪感を抱いてしまうのかもしれない。 ハーバード大学の経済学者であるアルヴィン・ロス(Alvin Roth)によると(pdf)、人間が本能的に嫌悪感を抱く対象はごまんとあるという。血だったり生活排水だったりを目にすると、自然と嫌悪感が湧いてくるのは誰もが知るところだ。人体の一部(臓器とか)を売るとかいう発想に対しても本能的に嫌悪感が湧いてしまうのが人間だ。同じように、「非伝統的」な金融緩和策に対しても本能的に嫌悪感を抱いてしまうのではないかというのが私の意見だ。 リベラル派の面々に非伝統的な金融緩和策に興味を持ってもらうのは、彼らの歯を抜く許可を得るのと同じくらい難しい。「景気を刺激する」という彼らの目的に合致