県警組織犯罪対策課と金沢中署などの合同捜査班は26日、金沢市上荒屋、指定暴力団山口組系2次団体・昭成会会長の田保伸一容疑者(64)ら4人を詐欺の疑いで逮捕した。ゴルフ場施設利用をめぐる詐欺事件での暴力団関係者の検挙は県内では初めて。 発表によると、ほかに逮捕されたのは、同市新保本、山口組系3次団体・土倉組組長の土倉悟(50)、同市増泉、山口組系3次団体・瀬戸組組長の瀬戸尻和幸(56)、津幡町中須加、会社員広島彰(49)の3容疑者。4人は2011年9月~12年5月、利用約款などで暴力団関係者の利用を禁止している県内の同じゴルフ場で2~3回にわたって、暴力団関係者であることを隠して従業員をだまし、プレーした疑い。 調べに対し、田保、広島の両容疑者は否認し、土倉、瀬戸尻の両容疑者は黙秘しているという。 県警は同日午後、金沢市涌波の昭成会事務所の捜索を行い、関係資料が入った段ボール箱を運び出した。