災害時のアレルギー児への対応 東日本大震災の1〜2カ月後に仙台市内の医療機関を受診したアトピー性皮膚炎の子どもの55%、気管支ぜんそくの22%が「症状がひどくなった」と訴えていたことが分かった。アレルギー患者全体では63%の子どもが、症状の悪化など何らかの困難を感じていた。 宮城県立こども病院の山岡明子医師らが昨年4月22日〜5月23日、日本小児アレルギー学会の協力で専門医のいる市内の3医療機関を受診した0〜16歳の402人に調査した。アトピー性皮膚炎の228人中43%が「入浴できずに湿疹が悪化した」と回答。重症化して入院が必要になった子もいた。気管支ぜんそくの164人中15%は、「停電で吸入が出来なくなり困った」と回答した。 食物アレルギーでは279人中21%が「食べられるものを得るのが大変だった」と回答。避難所で理解されずにつらい思いをしたり、じんましんや、急激で重いアレルギー反