少しだけ画質改善
奈良時代初期の712年に成立した現存最古の史書『古事記』について従来の常識を覆す新説が、昨年還暦を迎えた2人の古代文学研究者によって相次いで発表された。(岡本公樹) 天武天皇(631?〜686年)の命を受けた太安万侶(おおのやすまろ)が編纂(へんさん)したとされる『古事記』の序文は、「権威付けのため、9世紀になってから付け加えられた偽物」。そんな挑発的な説を主張するのは、ベストセラー『口語訳古事記』で知られる三浦佑之・千葉大教授。『古事記のひみつ 歴史書の成立』(吉川弘文館)の中で、緻密(ちみつ)な議論を展開している。 中国の史書は、皇帝の事績を編年体で記述する「紀」と、地方の風土や地理を描く「志」、臣下などの活躍を伝える「列」の大きく三つからなり、それをセットにした全体を「書」と呼ぶ。『日本書紀』(720年成立)は、「紀」にあたり、本来は「日本書 紀」だったのが、時代が下るにつれて続けて
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く