17日の月曜午後5時。帰宅渋滞にぶつかってしまったかなと思ったら、それはスタジアムへと続いていた。その名はチボリ。しかし現在のチボリは今季開場したばかりの“2代目”で、昨季まではノスタルジーのムードに溢れた古いスタジアムだった。雰囲気の良さではドイツでも有数のスタジアムとして知られている。アーヘンはオランダ国境と接した町であり、オランダのジャーナリストも時折チボリのルポルタージュを書いていた。 チボリの主はアレマニア・アーヘンだ。オランダ人にとってはストライカーのエリック・マイヤーが活躍したチーム、そして2004−05シーズンのUEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)でAZと激闘を繰り広げたチームとして印象深い。 AZとの対戦は第3次ラウンド(ベスト32)だった。当時のAZは準決勝で敗れたものの、UEFAカップでも優勝を狙えそうな強豪チームだった。しかしアーヘンはホームで0−0、アウエーで