文部科学省は10日、遺伝子改変マウスの不適切な管理があったとして協和発酵キリン(本社・東京都千代田区)を厳重注意した、と発表した。 文科省によると、東京都町田市にある同社の研究施設で8月4日と同11日、免疫機能が抑制された遺伝子改変マウスが記録されている飼育数より、それぞれ1匹、計2匹少ないことに気がついた。 施設内に捕獲装置を置いても捕まらず、死体も見つかっていない。施設外に逃げるのは困難な構造で、飼育中に死んだのに気づかず、おがくず状の飼育用床敷きを交換する時に一緒に捨てた可能性があるという。マウスに毒性はなく、施設外で生存できる可能性も低いとみている。