自民党の谷垣禎一総裁に対し、16日の各派閥総会などでベテラン議員たちから「発信力が弱い」(伊吹派の伊吹文明会長)などの不満が続出した。 伊吹氏は「自民党の支持率が上がらない」と嘆いたうえで、次期衆院選に備えて「(谷垣氏らは)落選している人の選挙区をずっと歩くべきで、党本部にいたら駄目だ」と苦言を呈した。同派の二階俊博元経済産業相も「その通りだ」と同調した。 町村派総会では、谷垣氏の顔が逆光気味で見えにくい党の広報ポスターがやり玉に。「顔が見えない。作り替えないと駄目だ」との声が上がり、森喜朗元首相が別の党会合で「なんであんなポスターにしたのか」と石原伸晃幹事長に詰め寄った。 谷垣氏は15日にも中堅・若手の有志から「リーダーシップを発揮してほしい」と突き上げられたばかり。自民党支持率の低迷が続く中、橋下徹大阪市長率いる「大阪維新の会」への警戒感も党執行部への不満に拍車をかけており、谷垣氏は記