札幌市円山動物園は25日、繁殖を目指し飼育しているブチハイエナのカップルが、実は雄同士だったことが分かったと発表した。 けんかが絶えないことから、超音波画像検査で性別を調べたところ、雌と思われていた1頭が雄だったことが判明した。ブチハイエナは雌雄ともに生殖器の形が似ており、外見で判別するのは困難だという。 6歳のカミと5歳のカムトリで、札幌市との姉妹都市連携を記念し、韓国・大田広域市の施設から2010年10月にやってきた。当初はカミが雌で、カムトリが雄と思われていたが、発情兆候がまったく見られず、繁殖行動に至らないことから麻酔をして、北海道大と協力して超音波画像検査のほか、性ホルモン測定を行ったところ、カミは雄だった。 ブチハイエナの国内飼育は7施設で16頭と少なく、円山動物園は今後も2頭の飼育を続け、新たな雌を導入して繁殖を目指すことにしている。