ここ一年くらい、休日にカメラを持ち出すことが減っている。カメラが重いとか、おむつセットをザックに入れるとカメラのスペースがなくなるとか、細かい理由はいくつか思いつくのだけれど、一番自覚があるのは「積極的に写真を撮ろうという意欲が薄れていること」で、でもその理由はきちんと説明できない。 デジタルカメラですらこの有様なので、フィルムカメラを持ち出す機会ったらもうもっと少なくなっている。妻は毎度のお出かけの度に重たいフィルムを鞄に入れていて、僕はもうちょっと精密機械なりの扱いをしてあげたほうがいいんじゃないかと言うのだけど、それでも妻がそうして撮った写真を見返すと、やっぱり続けて撮っていることが写真の力になるのだな、と感じる。 それで、急に写真のことを考え出したのは、僕が去年の秋くらいから今年の春にかけてようやく一本撮りきったフィルムがようやく現像からあがってきたからで、中身は妻と娘の写真がほと
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