シマンテックは2014年2月5日、同社が発行するデジタル証明書の直近のロードマップについて会見し、2015年末をもって署名アルゴリズムにSHA-1を採用したデジタル証明書の発行/販売を停止すると発表した(写真)。現在はSHA-1ベースの証明書とSHA-2ベースの証明書から選択できるが、2016年以降はSHA-2ベースの証明書しか購入できなくなる。 前提となるSHA-1およびSHA-2は、一方向ハッシュ関数である。署名が正しいかどうかの検証や、データの改ざんの検知などの用途に利用できる。Webアクセスにおいては、デジタル証明書の署名/検証(証明書発行業者によるSSLサーバー証明書への署名と、Webブラウザーによる署名の検証)に使われるほか、SSL/TLSプロトコルの各工程(WebブラウザーとWebサーバー間で情報を共有するための各種の手段)で使われる。 SHA-1とSHA-2の違いは、セキュ