フランスの世界的なファッションデザイナーのピエール・カルダン氏が亡くなりました。98歳でした。 ピエール・カルダン氏は1922年にイタリアで生まれ、幼い頃に両親とフランスに移住しました。 仕立て屋などでの下積みを経て、ファッションデザイナーのクリスチャン・ディオール氏のもとで働いたあと、1950年に独立しました。 富裕層向けのオーダーメードの服が主流だった1959年に「庶民向けの服を作る」として既製服の市場に参入し、その後、外国にも進出して世界的なブランドを築きました。 日本を初めて訪れた1950年代後半には、体に直接布地を当てて裁断し曲線的なシルエットを作る手法を紹介し、日本のファッション界に新たな風を吹き込みました。 カルダン氏は10年前、88歳で来日した際、NHKのインタビューに応じ、自身にとってのぜいたくな時間について「働いて、夢中になり、すべてを忘れて仕事にのめり込んでいるときで