羽田空港の滑走路の配置図 国土交通省は、羽田空港(東京都大田区)の発着枠のさらなる拡大を目指す方針を決めた。空域の有効利用のほか、5本目の滑走路新設も議論の対象とする。同空港は本格的な国際化に向け、4本目の滑走路を建設中だが、都心に近い羽田発着の航空需要はさらに増えると予想。景気対策も視野に、2020年ごろの実現をめどに検討する。 羽田、成田の首都圏の空港機能を強化し、国の基盤を強めるプランの一つとして、同省が近く公表する。 羽田の滑走路は現在3本。4本目が10年秋にオープンし、発着枠は現在の年約30万回から40万7千回に増える。国の交通政策審議会の航空需要予測では、この枠も17年ごろには「限界に達する」とされ、10年に20万回から22万回に増える成田空港とともに、さらなる拡大の必要性が指摘されていた。 ただ、羽田の周辺空域はすでに「過密」。海上に新滑走路をつくるとなると、環境影響