民主党政権として初めて迎える15日の終戦記念日に、菅直人内閣の全閣僚が靖国神社に参拝しない考えを示した。残念なことだ。 自民党政権時代、平成18年8月15日に小泉純一郎首相が靖国神社に参拝して以降、首相の靖国参拝は途絶えていたが、一部閣僚は参拝していた。全閣僚がそろって参拝しないのは、菅首相らの発言が影響しているためとみられる。 菅首相は6月の参院本会議で、「A級戦犯が合祀(ごうし)されている問題などから、首相や閣僚の(靖国)公式参拝には問題がある。首相在任中に参拝するつもりはない」と明言した。仙谷由人官房長官も10日の会見で、「閣僚は公式参拝を自粛するのが、従来の日本の政治の考え方だ」と述べた。 菅首相や仙谷官房長官が靖国参拝しないのは、それぞれ考えがあってのことだろうが、他の閣僚の行動まで縛ってしまうのは、行き過ぎではないか。 首相が靖国参拝しない理由とする「A級戦犯」合祀問題は民主党