コンビニエンスストア最大手のセブン―イレブンは1日、全世界の売上高を、5年後に現在のおよそ2倍の10兆円に引き上げる目標を明らかにした。実現すれば、欧米の流通大手に匹敵する規模になる。ローソンも同日、インドへの進出計画を表明した。国内市場が伸び悩むなか海外展開が加速しそうだ。 各国の幹部を集めて東京都内で1日開いた会議で、日本法人の親会社セブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長が「5年後は10兆円に」との目標を掲げた。世界一とされる米ウォルマート(売上高約40兆円)を除くと、仏カルフール、独メトロ、英テスコなどは売上高8兆〜12兆円前後だ。 セブン―イレブンはもともと、米国の本家が世界各国の流通業者などにライセンスを供与することで、海外に販売網を築いた。日本法人が2005年、米国の本家を完全子会社化。販売効率が高い日本のノウハウを各国にも広げて、目標達成をめざす。セブン―イレブンは