国交省成長戦略会議の長谷川閑史座長(左)から報告書を受け取り、握手を交わす前原国交相=17日午後、国交省 国土交通省成長戦略会議(座長・長谷川閑史・武田薬品工業社長)は17日、首都圏にある羽田空港や成田空港の国際ハブ(拠点)空港としての機能を強化することを柱とした成長戦略の報告書をまとめ、前原誠司国交相に手渡した。アジアのハブ空港としての地位が韓国の仁川空港などに奪われつつある中、羽田と成田の機能強化をバネに先行するアジア各国に対抗することが狙いだ。 報告書は「海洋」「観光」「航空」「国際展開・官民連携」「住宅・都市」の5分野を中心に成長戦略を提示した。東京や大阪などの大都市を経済成長のけん引力と位置付け、投資や人材を呼び込む「大都市圏戦略基本法」(仮称)の制定を求めた。 注目された航空分野では、首都圏に位置する羽田空港と成田空港の役割に大きな期待が寄せられた。国際ハブ空港としての地位を確