手前から奥にかけて広がる突風被害を受けた住宅など=茨城県つくば市北条で2012年5月6日午後2時45分、本社ヘリから 茨城県つくば市で5月6日に大きな被害をもたらした竜巻の風速が、局所的に秒速100メートルを超え、国内最強規模に達していたとみられることが田村幸雄・東京工芸大教授(耐風工学)の調査で分かった。気象庁は竜巻の強さを表す藤田(F)スケールを「F2」(風速50〜69メートル)としているが、田村教授は「F3」(同70〜92メートル)だった可能性もあるとしている。 田村教授は、同市北条の2階建て木造住宅がコンクリートの基礎部分ごと転倒したことに着目。重さ50〜60トンの住宅が転倒するには秒速108〜120メートルの風速が必要と想定し、模型を使った実験でその結果を確かめた。 気象庁は今後、田村教授の調査結果などを踏まえてFスケールの見直しを検討する。これまで国内で観測されたF3は、06年