【東京都(JR東日本)−春日井市(王子)】延長十回裏春日井市1死二塁、加藤がサヨナラ2点本塁打を放つ(投手・田嶋)=東京ドームで2016年7月17日、野田武撮影 〇王子(春日井市)2−0JR東日本(東京都)●(延長十回、17日) 積極的なスイングで王子・加藤が今大会初のサヨナラ勝利を呼びこんだ。十回1死二塁で打席が回ると「ストライクをほしがり、甘い球が来るはず」。読み通り初球、真ん中の直球をとらえ、JR東日本の応援団で埋まった左翼席に豪快な2ランをたたき込…
アンカラの大統領宮殿近くの路上で、国軍反乱勢力の爆撃を受け、大破した黒こげの車=2016年7月17日、福島良典撮影 【アンカラ福島良典】トルコ国軍の反乱勢力が試みたクーデターで、国会議事堂などが爆撃され、銃撃戦が繰り広げられた厳戒下の首都アンカラに17日朝(日本時間同日午後)入った。鎮圧から一夜明けた現場には窓ガラスの破片などが散乱し、衝突の深い傷痕を残している。 窓ガラスの破片散乱 反乱勢力の戦車を市民が投石で阻止しようとしたというアンカラ中心部のクズライ広場。16日夜にはエルドアン大統領支持者が集まって鎮圧を祝い、「エルドアン!」と連呼した。国会議事堂前の広場では集会参加者が飲み捨てたペットボトルにまじって、破壊された窓枠やガラス片が散らばる。地下道へ…
足がつり、その場に倒れ込む伊都の柴田寿幸選手=和歌山市の県営紀三井寺球場で2016年7月17日午後6時32分、高橋祐貴撮影 和歌山市の県営紀三井寺球場で17日にあった第98回全国高校野球選手権和歌山大会2回戦で、伊都(和歌山県橋本市)の選手1人が熱中症とみられる症状で倒れ、病院に緊急搬送された。来年3月で閉校となる伊都は3年生9人のみで「最後の夏」に臨んでいた。交代要員がいなかったため、規定により没収試合となり、無念の敗退が決まった。 伊都はセンバツに3度出場した古豪。しかし閉校が決まった後は入部者がおらず、7人いた部員が昨夏以降に5人に減った。必死に勧誘した結果、野球経験のある4人が加わり、なんとか大会出場にこぎつけた。「最後に校歌をグラウンドに響かせたい」が選手たちの合言葉になり、この日が初戦だった。
【JR東日本(東京都)−王子(春日井市)】 延長十回裏春日井市1死二塁、サヨナラ本塁打を放った加藤(手前中央)を、大喜びで迎える春日井市の選手たち=東京ドームで2016年7月17日、望月亮一撮影 第87回都市対抗野球は大会3日目の17日、1回戦3試合。第3試合は王子(春日井市)とJR東日本(東京都)が対戦。先発の両チーム投手がゆずらず無失点で今大会初の延長戦となった試合は、延長十回、王子がサヨナラ本塁打で勝利する劇的な幕切れとなった。 〇王子(春日井市)2−0JR東日本(東京都)●(延長十回) 王子が延長十回サヨナラ勝ちし、投手戦を制した。0−0の延長十回、四球と犠打で1死二塁とし、加藤が左越え2ランを放った。先発・近藤は要所で変化球を制球良く投げ、5安打に抑えて完封。JR東日本は先発・田嶋が好投したが、打線の援護がなかった。
四国電力と愛媛県は17日、再稼働に向けた準備が進む伊方原発3号機(同県伊方町)で、1次冷却水を循環させるポンプの一部にトラブルがあり、水漏れを確認したと発表した。四電によると、漏えいを防ぐ部品(軸封部)の不具合が原因で交換が必要。通常の定期検査でも1週間程度かかるといい、今月26日に予定していた再稼働は8月にずれ込む見通しになった。 四電などによると、ポンプを調整運転していた16日午前11時20分ごろ、中央制御室の記録計で異常を検知した。調整作業をしたが改善せず、17日午前9時20分までに、三つある軸封部の一つで、通常は水がほぼ流れない箇所に少なくとも数リットルが漏れ出ているのを確認した。軸封部は上下二つの円盤状のカーボンで構成されており、この間に隙間(すきま)ができたためとみられる。
遺骨を再埋葬し、墓標を建てるコタンの会の人たち=浦河町杵臼で2016年7月17日午前11時36分、手塚耕一郎撮影 北海道大から85年ぶりに返還されたアイヌの遺骨12体が17日、浦河町杵臼の杵臼共同墓地に再埋葬された。葬送は、アイヌのコタン(集落)復興を目指す日高地方のアイヌらでつくる「コタンの会」が主宰。遺骨1体の遺族である小川隆吉さん(80)は「言葉にならない」と喜んだ。 葬送は約80人が参列。神への祈りをささ…
リオ五輪開催を前に、テロリストが列車を乗っ取った想定で行われた軍隊と警察による訓練=リオデジャネイロで2016年7月16日、梅村直承撮影 【リオデジャネイロ田原和宏】フランス南部ニースで発生したテロを受けてリオデジャネイロ五輪の警備を強化する方針が公表されたブラジルで16日、軍や警察による鉄道駅でのテロを想定した訓練が報道陣に公開された。 馬術や射撃会場などのあるリオ市北西部のデオドロ地区。デオドロ駅で行われた訓練は軍や警察など約800人が参加した。大きな爆発音で始まった訓練はテロ実行犯役の2人が車内を爆破し、乗客を人質に立てこもるというシナリオ。駅を警護する軍隊と交戦が始まると、空砲とはいえ薬きょうが飛び交う実戦さながらの雰…
メディアの責務自覚を 参院選後の各テレビ局の特番を見て、ほんとうに腹が立った。選挙がすべて終わったとたんに、どんな候補が出ていて、どんなふうに選挙戦を戦ったかを見せるって、どういうこと? みんな思ったはずだ。「そういうことは、選挙中にやって」。それがメディアの仕事であり、責任だろう。公示日から投票日まで、テレビは参院選をほとんど報道しなかった。13日の本紙の報道では、3年前と比べて3割も少なかったとか。 「改憲の発議が可能になる3分の2議席」についても、テレビはきちんと知らせなかった。ものすごくだいじなことだったのに。選挙が終わると、改憲だの国民投票だの言い始めたけれど、また東京都知事選や天皇陛下の生前退位の話題で、早くも改憲は隠され始めている。 この記事は有料記事です。 残り1427文字(全文1754文字)
トルコのイスタンブールで開催されている国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は17日、国立西洋美術館本館(東京都台東区)を含む7カ国17資産で構成される「ル・コルビュジエの建築作品」の世界文化遺産登録を決めた。近代建築運動を世界に広めた点などが評価された。国内の世界文化遺産は昨年の「明治日本の産業革命遺産」(福岡など8県)に続いて16件目。自然遺産も含めた世界遺産は国内20件目となる。 ル・コルビュジエ(1887〜1965年)は20世紀を代表するフランス人建築家。合理的、機能的なデザイン原理を追求し、20世紀の建築、都市計画に大きな影響を与えた。国立西洋美術館本館(鉄筋コンクリート地下1階、地上3階建て。延べ床面積約4400平方メートル)はコルビュジエが日本で手がけた唯一の作品で、1959年に完成。らせん状の階段や1階部分を柱だけで構成するピロティなどが特徴とされる。
「薬物再乱用防止プログラム」などが行われる横浜保護観察所=横浜市中区で2016年6月28日、藤沢美由紀撮影 刑務所での服役期間の一部を社会で過ごすことで再犯防止を図る「一部執行猶予」制度が6月から始まり、神奈川県内でも薬物乱用者に制度を適用した判決を言い渡す例が出ている。従来より保護観察期間が長くなり、再犯率が高い薬物依存者らの更生につながることが期待されるが、更生を支援する役割を担う保護観察官の負担の増加や、他の機関との連携など課題もある。 6月半ば、横浜保護観察所(横浜市中区)の一室で「薬物再乱用防止プログラム」が実施された。刑務所を仮釈放となった人が2カ月半にわたり受講するプログラムの一環で、この日は5人の男性出所者が参加。教材を元に経験を振り返り、考えを語り合う。依存症を乗り越えつつある経験者も先輩として加わり、話し合いは終始穏やかに進んだ。
AV出演強要問題について匿名で毎日新聞の取材に応じ、自身の体験などを語る現役の人気AV女優=都内で、写真は動画から 現役人気女優の証言(中) 友人がアダルトビデオ(AV)への出演強要被害に遭ったと証言した現役の人気AV女優Aさん(20代)は、自身がこれまでに身の危険を覚えたり、不信感を抱いたりした撮影体験についても語った。 Aさんはある地方都市の出身。自らAVに出演しようと決めて上京し、デビューを果たした。現在のプロダクション(所属事務所)とはトラブルもなく、コンスタントに作品を発売してファンを獲得している。 しかし、上京前に3回、「テレビの撮影」と路上で声をかけてきた男らに性行為を迫られるなどし、言動に不信感を抱いて途中で断ったという。うち1回は「豊胸すれば単体(メーカーの専属契約で大々的に売り出される高額ギャラの女優)になれる」と、借金での整形手術を強いられそうになった。
AKB48のメンバー3人が出演したイベントには多くの台湾人ファンが詰め掛けた。写真左から佐藤七海さん、馬嘉伶さん、倉野尾成美さん=台北市で2016年7月16日、鈴木玲子撮影 新メンバー馬嘉伶さん、故郷で初の活動 【台北・鈴木玲子】人気アイドルグループ「AKB48」のメンバー3人が16日、訪問中の台北市で、日本の観光・文化を紹介するイベントに特別出演した。ステージで数百人の台湾人ファンを前にAKBのヒット曲を熱唱したほか、今年4月の熊本地震や2011年の東日本大震災で台湾から寄せられた多くの支援に対する感謝の気持ちを伝え、地元ファンの声援に応えた。 3人は台湾人の馬嘉伶さん(19)と熊本県出身の倉野尾成美さん(15)、岩手県出身の佐藤七海さん(16)。
イスラム穏健派 政権の締め付け一層厳しく? トルコのクーデター失敗で、米国在住のイスラム教穏健派指導者、フェトフッラー・ギュレン師が改めて注目されている。エルドアン大統領が反乱勢力はギュレン師の影響を受けていると明言しているからだ。一方、ギュレン師は米国の非営利組織(NPO)のホームページで声明を発表し、今回のクーデターとの関連を否定。だが、政権は今後、目のかたきとするギュレン師支持者への締め付けを一層厳しくするとみられる。 ギュレン師はトルコ東部生まれ。1960年代からモスク外でも講演や勉強会を開き、宗教間の対話や教育を重視する思想を説いた。賛同者が各地で私立学校や病院などを設立し、次第に活動が活発化した。これが「ギュレン運動」、もしくは活動の主要な柱である「奉仕」を意味するトルコ語から「ヒズメット運動」と呼ばれている。トルコの軍や警察などにもギュレン師の支持者は多いとされる。
【ウランバートル田所柳子、西岡省二】モンゴル・ウランバートルで15、16の両日開かれたアジア欧州会議(ASEM)首脳会議では、南シナ海問題で仲裁裁判所の判決が中国の主張を退けた事態を議長声明でどう取り扱うか、関係国で神経戦が続いた。「南シナ海」の明記を模索した日本などに対し、中国は一貫して拒否。両者の対立が深まるのを避けるため、声明では具体名の記載は見送り、前回(2014年)をほぼ踏襲する表現で決着した。 声明には「国連海洋法条約に従った紛争解決」という表現が盛り込まれた。「南シナ海」と具体的には触れられなかったが、日本政府関係者は「海洋における法律の順守は明確に言及されている。日本としては納得いく話だ」と評価する。
8世紀初め、中国に倣って制定した大宝律(たいほうりつ)が、わが国刑法の始まりとされる。それには「縁座(えんざ)」という制度が盛り込まれていた。罪を犯した者だけでなく、その家族にも連帯責任で刑罰を科す仕組みである。「縁座」制は後世まで存続し、江戸時代にはとりわけ武家に対して厳しく適用されたそうだ▲家族とはいえ、身に覚えのない罪の責任を負わされてはたまらない。そこで近代民主国家の刑法は、個人責任の原則に立つ。日本の今の刑法も本人に故意や過失がある場合にだけ刑罰を科している▲ところが最近、時代を江戸期以前に巻き戻すような「お触れ」が回った。東京都知事選を巡って自民党東京都連が、所属する国会議員や地方議員に配布した文書である。そこには「議員(親族含む)が非推薦の候補を応援した場合は除名等処分の対象となる」という文言があった▲要するに家族が党の意に沿わない人を応援した場合でも議員本人に罰則を科すぞ、
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