以前、任天堂を「発明家」、SCEを「営業マン」にたとえた事がありますが、それぞれ組織の問題点が露呈していて興味深いですね。 任天堂の歴史を振り返っても、任天堂が駄目になる時というのは、他社要因よりもむしろ自爆行為のほうがリスク要因になっています。かつてのN64、そしてWiiに共通するのは、サードパーティ政策の失敗です。 直接的な原因は異なるものの、10年以上経って、結局同じような失敗を繰り返しているのは、経営者の性格や資質以前に、もう何というか、組織文化に根ざした要因といわざるを得ません。永遠に治らない病みたいなもんでしょう。組織体質なのだから。 SCEの変調はPS2以降で、久多良木氏の半導体戦略、ソニー本体からの「変な期待」、そして本体からの人材の流入によって、ゲーム機ベンダーのくせにゲーム事業以外の都合で方針を決める企業になっていきました。成功に気をよくして、上司から無理難題を押し付け