C#におけるインターフェースとは、ある型が持つべきメソッドを示す「契約」であり、実装は持てない。だが、このことが大きな問題となりつつある。今回から全3回に分けて、C#がこの問題にどう対処しようとしているかを見ていく。 ← 前回 連載 INDEX 次回 → 現在、「C#にインターフェースのデフォルト実装(Javaでいうデフォルトメソッドに相当する機能)を追加しよう」という話がある。C#にこの機能を導入するに当たっては、C#コンパイラーだけではなく、.NETランタイムの修正が必要になる。 この機能の説明に入る前に、前編では、そもそもインターフェースというものが必要とされる理由や、その内部的な仕組みについて説明したい。 インターフェース 多くのプログラミング言語で、クラスとは別にインターフェース(interface: 境界面、接点)*1というものが用意されている。この2つの違いはおおむね、以下の