東北大学の中沢正隆教授らによる研究グループは、量子雑音ストリーム暗号と量子鍵配送の技術を組み合わせることにより、極めて安全で高速かつ大容量の秘匿光通信システムを実現した。 単一チャネル70Gビット/秒のデータ速度で100km伝送 東北大学電気通信研究所の中沢正隆教授と学習院大学の平野琢也教授らによる研究グループは2016年9月、量子雑音ストリーム暗号と量子鍵配送の技術を組み合わせることにより、極めて安全で高速かつ大容量の秘匿光通信システムを実現したと発表した。 開発した秘匿光通信システムを用いて実験を行ったところ、共通鍵を1秒ごとに更新しながら、単一チャネル70Gビット/秒の高速暗号データを、100km伝送することに成功した。周波数利用効率も10.3ビット/秒/Hzと極めて高いことが分かった。 高度な情報通信システムにおいては、機密情報などの漏洩を防止するためのセキュリティ技術が不可欠とな