IoT(Internet of Things)市場の成長率は著しい。IDC Japanの調査発表によれば、国内市場は2014年の時点でIoTデバイス台数は5億5,700万台、売り上げ規模は9兆3,645億円。これが2019年にはデバイスが9億5,600万台、売り上げ規模も16兆4,221億円まで急成長すると予測し、新たなビジネスチャンスとして多くの企業が参画を試みている。特にIoTと親和性が高いIT企業は、自社独自の取り組みやパートナーと手を組み、新たなビジネスモデルを生み出そうと模索中だ。本稿ではSEMIが開催するSEMICON Japan 2015へ登壇した大手IT企業関係者が語ったIoTの可能性について考察する。 まずはIoTの定義を再確認したい。そもそも本キーワードは1999年に無線タグの標準化団体「Auto-ID」の設立メンバーであるKevin Ashton氏が提唱したといわれて