拙者の名はダーク小次郎。 剣術師範として小倉藩(現在の北九州)に召し抱えられた兵法者でござる。 流派は『巌流(がんりゅう)』と号する。 時は慶長17年4月。 世間からは天下一と評され、藩主・細川忠興公に剣術指南を施すなど多忙で充実した日々を送っていた。 そんなある日のこと…。 ※この物語は史実に基づいたフィクションです。 《スポンサーリンク》 1.ダーク小次郎の意地 2.フィグマ武蔵の兵法観 3.物干竿に対抗するには…? 1.ダーク小次郎の意地 小倉城 ※画像引用元:小倉城 - Wikipedia ダークどの~、たっ大変でございます!! どうした、波呂。そのように血相を変えて…。 波呂(はろ)は、小倉城下で拙者の身の回りの世話をしてくれている小姓である。 あ…あのフィグマ武蔵が、小倉へ下ってきたとの噂! 武蔵と言えば、京の都で吉岡を倒したという男のことか? 吉岡家は代々、かの足利将軍家の剣
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