南相馬市の桜井勝延市長はこのほど、東北電力が福島県南相馬市小高区と双葉郡双葉町に建設を計画している「浪江・小高原発」の立地に伴ういわゆる電源三法交付金について、今月、本年度分交付予定の約5千数百万円を辞退する意向を表明した。 長年交付されてきた同交付金を辞退するのは全国的にも異例なことで、すでに計画されている原発建設計画に対して、事実上「ノー」を突き付けた形だ。医療ジャーナリストの藍原寛子氏が8月25日、南相馬市の桜井市長を訪ね、辞退の真意を聞いた。 桜井市長は震災直後、原発事故等の影響で国や県、NPO等の支援が入らない困窮状態について、ユーチューブで状況を全世界に発信して支援を訴えた。その活動が評価され、同市長はタイム誌の「世界に影響を与える100人」に選ばれたが、今回選ばれた感想や、間もなく半年を迎える原発震災の現状と課題、予測不可能な局面に対応するリーダーとして今考えていることな