(CNN) 中国・北京市の公安局はこのほど、不法滞在および不法就労外国人の摘発強化に乗り出した。8月末まで100日間の期間中、全在住外国人に対してパスポートの携帯を義務付け、無作為に行われる査証(ビザ)と在留許可のチェックに応じるよう通知。外国人からは「毎日パスポートを持ち歩かなければいけないのか」といった戸惑いの声が上がり、外国人嫌悪の感情が広がっているのではないかと懸念する声もある。 警察は外国人が集まりそうな大学周辺や繁華街で一斉摘発を実施。違反者は罰金や拘束などの処分を受けるほか、国外退去させられることもある。巨大な拳を描いたポスターも張り出され、違反者を厳しく取り締まる姿勢をうかがわせる。 地元紙によると、北京に住む外国人は短期と長期の滞在ビザ保持者を合わせて20万人に上る。このため当局は市民にも協力を求め、電話ホットラインを設置して「不審な外国人」についての通報を呼びかけている