街のあちこちにあるポートを通じ、自転車を好きな場所で借り、好きな場所に返せるコミュニティサイクル――。環境に優しく健康にも良い交通システムとして注目されており、パリの「velib(ベリブ)」など海外では本格的な運用事例もあるが、日本ではなじみが薄い。 そんな中、NTTドコモが横浜市と「横浜都心部コミュニティサイクル社会実験」をスタートした。初めての利用者でも“おサイフケータイ対応の携帯電話”を持っていれば、その場で会員登録や利用/返却の手続きを済ませられるのが特徴だ。もちろん、携帯キャリアを問わず利用できる。「地元の住民はもとより、観光客などにも使いやすい」と、ドコモ フロンティアサービス部長の高木一裕氏は説明する。 “その場”で“すぐに”手続き完了――ケータイ活用のメリット 収益多様化の一環として環境や健康分野での取り組みを進める中で、「移動するものや人を管理するのに携帯電話は相性がいい