企業に属さずフリーで働く人たちの間で近ごろ、「コワーキング」という働き方が広まりつつある。それぞれ仕事を持つフリー同士が1カ所に集まって働くスタイルで、情報やアイデアを共有する狙いがあるという。ここ数年で、都内や関西を中心にコワーカーを受け入れるスペースが急増。北陸でも定着を目指す動きが出ている。 (担当・佐藤航) デザイナーにフリーアナウンサー、インターネットショップ経営者に起業家-。今月10日、神戸市中央区のワークスペース「カフーツ」では、さまざまな職を持つ男女が共用のデスクを囲んでいた。コワーキングを体験するイベントに参加するため、兵庫県内や大阪からやってきた人たちだ。 ネットの告知を見て集ったメンバーは、ほとんどが初対面同士。まずは名刺交換と自己紹介に始まり、それぞれ仕事内容を説明し合う。その後は全員が持ってきたノートパソコンを広げ、話題に関わる情報を得ながら雑談を続ける、といった