ブログを通じて交わされる「本音の会話」 こんにちは、アジャイルメディア・ネットワーク(AMN)の坂和です。早速ですが、本連載の2回目はロバート・スコーブル+シェル・イスラエル著の『ブログスフィア』(酒井泰介訳、2006年、日経BP社刊)を紹介します。 本書の原題は"Naked Conversations"。「飾らない会話」「本音の会話」といった意味合いを持つこのタイトルには、企業による従来のコミュニケーションに対するアンチテーゼが感じられます(「アンチテーゼ」という言葉が強すぎるとすれば、「オルタナティブ」と言い換えてもいいかもしれませんが)。きれいな体裁に整えられた、けれど人間味の感じられない、一方的に送りつけられるメッセージ。これまで長く続いてきたマーケティングや広報発のメッセージがそうした「化粧したコミュニケーション」であるとすれば、本書で語られているブログを主体としたメッセージは、