シカが流されている――。2日午後、長野市の住宅街の用水路に突如、野生のニホンジカが現れた。溺れていたため、地元の人や消防隊員らが「救助」した。 長野市篠ノ井岡田に住む小幡彰緒さん(66)は午後2時ごろ、近所の用水路の中にシカを見つけた。野生のシカが出没する場所ではないが、幅2メートルほどの用水路はこの日、水位が高く、流れも速かった。シカはみるみるうちに下流へ流された。 小幡さんはシカの両耳を手で押さえながら、消防へ連絡。駆けつけた長野市消防局の隊員が同3時すぎ、シカにロープを巻いて、数人がかりで引き上げた。衰弱していたが、息はあった。「驚いたけど、助かってよかった」と小幡さん。 市いのしか対策課によると、シカは推定2歳のメスで体長約120センチ。上流から流されてきたとみられるという。市内ではシカによる農業被害が急増している。ただ、救助されたシカは悪さをしたわけではないこともあり、山へ返され
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