アメリカのIT企業アップルは1日、大規模な株主への還元策を実施する資金を賄うため、17年ぶりに社債を発行して日本円で1兆6600億円を調達する計画を発表し、創業者のスティーブ・ジョブズ氏が確立した無借金経営を転換することになりました。 アップルは自社株買いや配当の増額を通じて、総額で1000億ドル(日本円にして9兆7500億円)に上る大規模な株主への還元策を実施する計画です。 この資金を賄うため170億ドル(1兆6600億円)を、償還期限が3年から30年までの社債を発行して調達すると、1日、発表しました。 アップルが、借金に当たる社債を発行するのは1996年以来、17年ぶりです。 また、1回の社債の発行額としては金融機関を除くと過去最大規模です。 アップルは、手元資金としておよそ1450億ドル(14兆1000億円)を保有していますが、このうち70%は海外にあり、アメリカに戻す際には海外より