私たちが知る限り、過去へのタイムトラベルに成功した人間は存在しません。 しかし、タイムトラベルの研究は、理論物理学の限界を探る試みとして現在でも盛んに行われており、多くの優れた科学論文が発表されています。 ただタイムトラベル理論には共通して「祖父殺しのパラドックス」問題がついてまわります。 タイムトラベルを行った人が、過去の世界で、まだ子供である祖父を殺してしまった場合、「祖父は存在しないはずの孫によって殺された」ことになり、因果の崩壊が起きてしまうからです。 しかしオーストラリアのクイーンズランド大学(UQ)で行われた研究により、タイムトラベルで過去に行った人間は自らの自由意思に従って行動することが可能なものの、パラドックスを起こすような行動は修正され、パラドックスが発生しない結果に落ち着くことが示されました。 しかし、過去でやりたい放題できるのに、なぜパラドックスは起きないのでしょうか
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