ここでは、最も発生が多いハムストリング(太ももの裏面)の肉離れに対するリハビリ方法を紹介します。ただし、再発が多い故障ですので、不安な点がある場合は医療機関に判断を仰ぐ方が安全です。 1. 急性期(受傷直後) 受傷直後はアイシングや弾性包帯による圧迫などにより、受傷部の保護と炎症のコントロールを行うことが最優先ですので、傷害の程度にもよりますが、受傷後3~5日間はストレッチングや筋力トレーニングなどのリハビリは行いません。 2. 亜急性期 受傷後3~5日が経過し、痛みが落ち着いてきたら、リハビリを開始しても大丈夫かを下記の方法で確認したうえで、リハビリを慎重に開始します。 図1 ハムストリングのストレッチ リハビリ開始の目安の検査方法 受傷後3日が過ぎたら、ハムストリングをストレッチし、痛みを確認します。筋肉が引き伸ばされる感覚(ストレッチ感)を、痛みを伴わずに感じることができれば、リハビ