地方書店の現状 成人向け雑誌の低迷、仕入れはAmazon、電子書籍の普及、人口減少……町の本屋は四重苦から脱却できるのか 中小の書店を切り捨てていいのか 「書店業界が、今後は経営体力がある大型店に集約されていくのは間違いありません。出版社でも、取次を経由して流通させる旧来の手法を問題視している社員も少なくないと聞きます。単純に考えても、取次を通さずに直に卸せば出版社の利益は増える。流通させている間に汚れたり、日焼けするなど、劣化が進むデメリットも少ないですからね」 こう阿部店長が話すように、利益を考えれば、地方の中小の書店を切り捨て、売上を出す都市部に取り扱い店を集約させた方が合理的であるのは間違いない。 その手法をとっているのが腕時計業界だ。かつては、海外の高級腕時計は地方の時計店の店頭にも並び、問屋経由で注文することができた。今では人気ブランドは都市部の大型店や百貨店に限って品物を卸
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