【ハリコフ(ウクライナ東部)=佐々木正明】ロイター通信は23日、マレーシア機撃墜に使われたとされるロシア製地対空ミサイルBUKについて、ウクライナ東部の親ロシア派武装勢力幹部の1人が、事件発生時、親露派がBUKを所有していたことを認めたと報じた。 ロイター通信とのインタビューの中で発言したもので、親露派幹部の中で事件発生後、BUK所有について認めたのは初めて。 この幹部は、ドネツク州の自らの部隊ではなく、別の組織である親露派勢力「ルガンスク人民共和国」の部隊がBUKを保有していたとしている。「おそらく、証拠をなくすために送り返されたと思う」と述べた。 しかし、この幹部は、親露派がBUKを保有するに至った経緯や、誰が撃墜したかについては明言しなかった。また同幹部は、ウクライナ政権側が親露派勢力にBUKを使わせるよう仕向けたと述べ、政権側に責任があると主張した。