【エルサレム=上地洋実】イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの地上侵攻で、ヤアロン国防相は、23日、「我々は軍事作戦の次の段階の準備を進めている。待機中の部隊は侵攻に備える必要がある」と述べた。 イスラエル軍部隊は現在、ガザとの境界から約3キロ・メートル地点に展開しており、地上侵攻の規模を拡大する方針を示したとみられる。 イスラエル軍とイスラム主義組織ハマスは、ガザ南部ハンユニス近郊で激しい戦闘を繰り広げている模様だ。イスラエル軍によると、23日には、ハマスのロケット弾発射拠点など100か所を攻撃。標的には病院なども含まれるという。ガザ地区からは23日だけで98発のロケット弾攻撃があった。ガザの保健省によると、8日の軍事作戦開始以降、ガザ地区では712人が死亡、4525人以上が負傷した。イスラエル側は民間人3人を含む35人が死亡した。