久しぶりに母の一言にドヨーンとしていた。 全治三日。 このところ、三日で立ち直る。 以前のようにそのときのシーンを思い返し、あの台詞にどう言い換えしていたら自尊心を守れたか、なんと言葉を発したら考え方をわかってもらえるのか、そもそも自分の考え自体、おかしいのかと、何度も何度も反芻することはなくなった。 悲しみの傷を何度も何度もなめていると、いつまでもジクジクしたままで、しまいには膿んでくる。 怪我したところは絆創膏も貼らず、風にあたるよう放っておいた方がいい。そうした方がすぐに瘡蓋ができる。 そして瘡蓋のできたところはちょっと厚くなり、次からの刺激に強くなる。 ダメージを受けたときのコツ。 即座に「ううっやられた・・・」と呟きベッドになだれ込む。 なるべく時間をおかない方がいい。 しばらく放心。 このとき横になりながら、気をそらそうと何かしようとしないこと。撃たれた痛みにだけに集中するのだ