■「核開発の仲介役」 鳩山由紀夫元首相と大野元裕参院議員(民主党)が4月6日、イランに向けて出発した。往復ともアラブ首長国連邦のドバイを経由するため、イランに滞在するのは7、8日の2日間だけだ。5日の参議院予算委員会で野田佳彦首相は「国際協調の立場と整合的でなくてはいけない」と懸念を示した。MSN産経ニュースではこう報じていた。〈首相は「訪問は政府、民主党の要請ではない」と述べ、鳩山氏個人の活動であると強調。その上で「本人から直接話を聞くなど、意思疎通をはかる」とも語り、5日にも鳩山氏と接触して訪問中止を求める可能性に言及した。〉 鳩山氏と大野氏は首相官邸や外務省の制止を振り切って、イラン訪問を政治決断したのである。 イランは、鳩山氏の訪問を最大限に利用しようと腐心している。イラン国営「ラジオ・イラン」は5日、こう報じた。〈鳩山元首相が、イランの核問題において仲介役を務める目的でイランを訪