10月から「第4のキャリア」として携帯電話事業に新規参入するはずだった楽天に早くも失望の声が寄せられている。楽天は本格的な商用サービスが始められなかったため、10月中旬から5000名限定の「無料サポータープログラム」を提供し始めたのだが、ユーザーからの不満が殺到しているのだ。 携帯電話事業者として肝心なのは、ネットワークだ。現状の楽天のネットワークは、とても大手3社に並ぶような状態ではなく、ユーザーとしては「つながらない」と実感してしまったのだろう。実際に筆者が都内を歩いてみても、地下から地上に出たり、大通りから一本入ったりしてしまえば圏外になることも多い。山手線で一周している間にも、東京駅周辺や渋谷~品川間など区間によってはしばしば圏外になってしまう。楽天も、マンションの高層階や大きな建物の中心部などで回線が通じにくいケースが多いことを認めている。