世界各地でウナギが減少するなか、南アフリカで始まったワシントン条約の締約国会議では25日、EU=ヨーロッパ連合が「ウナギの国際取引をめぐって不透明な部分があって乱獲なども招いている」としてその実態調査を提案し、全会一致で採択されました。世界最大の消費国の日本も、資源管理が適切に行われているか改めて問われることになります。 ウナギをめぐっては、日本など東アジア地域に生息する「ニホンウナギ」をはじめ、世界各地で生息数が減少し、絶滅のおそれが高まっています。こうした中、会議で、EUは、「世界的にウナギの国際的な取引に不透明な部分があり、乱獲なども招いている」と指摘し、ウナギの漁獲量や流通など国際取引の実態調査を提案しました。 これに対して日本政府の代表は、「日本は、ニホンウナギの持続的な利用について、大きな責任を負う。調査には協力したい」と述べ、ほかの国からも支持が表明され、全会一致で提案が採択
ニホンウナギをはじめ世界各地でウナギが減少し、絶滅のおそれが高まるなか、EU=ヨーロッパ連合は、「ウナギの国際的な取引に不透明な部分がある」として、ことし9月に開かれる野生生物の国際的な取引を規制するワシントン条約の会合で、ウナギの最大の消費国、日本を含めた国際取引の実態調査を提案することになりました。 この会合で、EUは「ウナギの国際的な取引に不透明な部分がある」として、ウナギの最大の消費国、日本を含めた国際取引の実態調査を提案することになりました。日本では、ニホンウナギの減少に伴って、海外からのウナギの輸入に頼る傾向にありますが、原産地の管理は十分とは言えず、専門家は、このままの傾向が続けば、世界のウナギの資源を一層減少させるおそれがあると指摘しています。 今回のEUの提案は、世界的なウナギの資源の保護に向けて日本などに対策の重要性を訴える強いメッセージを送る意図があるものとみられます
中国・広東省仏山で密猟された後、当局に押収されたシマアオジ。NGOバードライフ・インターナショナル提供(2012年11月1日撮影、15年6月9日提供)。(c)AFP/BirdLife International/Huang Qiusheng 【6月9日 AFP】かつて欧州やアジア地域で最も個体数が多い鳥の一種だったシマアオジが絶滅の危機に瀕している理由は、中国で食用に捕獲され続けたためだとする論文が9日、国際学術誌「コンサベーション・バイオロジー(Conservation Biology)」で発表された。 独ミュンスター大学(University of Munster)などの研究チームが発表した論文によると、シマアオジの個体数は1980年以降90%減少し、東欧や日本、ロシアの広範ではほぼ姿を消した。国際自然保護連合(International Union for the Conservat
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