海水温16~19度の層が縮小 日本南方、台風強まる効果―東大など 2023年09月14日14時33分配信 超大型の台風9号=1日、香港政府の航空機より撮影(AFP時事) 日本列島の南方、北太平洋の水深100~500メートルに広がっている「亜熱帯モード水」と呼ばれる水温16~19度の層が、温暖化の影響で厚さが縮小し、その上の表層水温が上昇することで台風の勢力増強につながっていることが分かった。東京大や東北大、東京海洋大などの研究チームが13日付の米科学誌サイエンス・アドバンシズに発表した。 世界で熱波、豪雨が猛威 地球温暖化が影響―異常気象「新たな日常」に 気象庁や米海洋大気局(NOAA)などの長期的な観測データを解析した成果で、この傾向は今後さらに強まると予想されるという。 この亜熱帯モード水は、黒潮や関東の東へ流れる黒潮続流が運んできた暖かい海水が、冬に季節風によって冷やされることで形成