【今を生きる】福島県の会津野菜海越え届け JAに就職・香港出身譚若曦さん 風評払拭に情熱 2024/05/10 10:36 会津の農産物の魅力を世界に発信することを誓う譚さん 福島県会津の農産物を世界に広めたい―。香港出身の譚若曦(タン・ジャクギ)さん(29)は今春、JA会津よつばに入り、国内外に農畜産物の販路を広げる「ふるさと直販課」に配属された。東京電力福島第1原発事故の発生後、世界各地で根強く残る風評を払拭したいとの思いに突き動かされた。輸入規制の続く故郷で、会津地方の野菜や果物を味わえる日を思い浮かべながら、仕事に打ち込んでいる。 台湾の大学に通っていた2016(平成28)年から会津美里町出身の友人の案内で県内を訪れるようになった。「食べ物は大丈夫なのか…」。原発事故発生後の県産食品に不安があった。会津にも赴き、良質な農産物を育む土地柄に愛着が芽生えるようになった。友人宅に招かれ、