ブックマーク / honz.jp (3)

  • 「ついで」に回す香港のアングラ経済 『チョンキンマンションのボスは知っている』 - HONZ

    重慶大厦=チョンキンマンションをご存じだろうか?知る人ぞ知る香港の九龍・尖沙咀地区にある個人住宅がメインの複合ビルで、香港の魔窟と呼ばれることもある。ウィキペディアによると、そこには、南アジア・中東・アフリカなど、さまざまな国の出身者によるコミュニティーがあるらしい。そして、香港在住のタンザニア人たちも、夜な夜な何をするともなく集まってくる。 チョンキンマンションのボス、といってもオーナーなどではない。このは、自らがチョンキンマンションのボスと名乗るタンザニア人・カラマをめぐるノンフィクション、文化人類学者・小川さやかによる密着取材ドキュメントである。 カラマは、月に2万4千米ドルも稼ぐことのある凄腕ビジネスマンだ。しかし、稼げない月もある。そんな時でも、おだてられると見知らぬ若者にまで気前よく奢ってしまい、生活費を借りるはめになる。 おしゃれ好きで、次々と新しい服を買うが、着た後は洗濯

    「ついで」に回す香港のアングラ経済 『チョンキンマンションのボスは知っている』 - HONZ
  • 『香港』自由を模索し続ける人々 - HONZ

    慌ただしい事から傷ましい事まで、年明け早々大きなニュースが次々舞い込んでくるが、中でも異質な恐ろしさを感じたのが、香港・銅鑼湾書店の関係者が失踪したという報道だ。後に中国当局が拘束の事実を認めたが、共産党や国家指導者にとって都合の悪いを売る人々を香港の中から連れ去るというのは、圧力のかけ方が尋常ではない。「一国二制度」が掲げられてきた香港の「自由」に一体何が起きているのか? そもそもこれまで、香港における「自由」はどのように移り変わってきたのか? 書はイギリス植民地時代、1997年の返還後、そして近年へと変化を続けてきた香港の姿が書かれた一冊だ。日人の香港政治研究者と香港人の日社会研究者の2人による共著であり、それぞれ異なる角度から香港の変遷を追っている。金融、スパイ映画、マカオに代表される華やかさ、雑多な街並み、といったパッと浮かぶイメージからは見えない香港の実態が、平易な文章で

    『香港』自由を模索し続ける人々 - HONZ
  • ここまで書いてええんかい 『工学部ヒラノ教授の事件ファイル』 - HONZ

    「ヒラノ教授、あんたの時代はよかった」。工学部ヒラノ教授シリーズを読んだ現役教授たちは、私とおなじようにつぶやくだろう。ご人は、どこがよかったのか、とおっしゃるかもしれない。しかし、20年ほど前、いろいろと不自由や不条理はあったけれど、国立大学はゆるくてのどかな場所だった。 このでは、その時代にヒラノ教授が(たぶんやむなく)手を染められた不正行為が大胆に開陳されている。しかし、窃盗罪や詐欺罪でも時効は7年。東京工業大学を停年で辞されてから10年以上になるヒラノ教授、いまさら咎められることもありますまい。それに、20年ほど前は、やったらダメとわかっていても、いかんともしがたい事情が多々あった。 某省の研究費など、どういう理由かは知らないが、毎年2月にならないと振り込まれなかった。単年度決済なのだから、3月の中旬までに使い切る必要があるにもかかわらず、である。もちろん計画は一年かけて遂行す

    ここまで書いてええんかい 『工学部ヒラノ教授の事件ファイル』 - HONZ
    mamma_mia_guangzhou
    mamma_mia_guangzhou 2014/12/25
    この書評(?)を読んで、昨日速攻で購入。
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