たとえば、何かサイトを改善するとなると、それは大きなリニューアルにする。そのときは華々しく瞬間的な花火のように新しいものを打ち上げ、その作業が完了したら終わりだ。 キャンペーンを行うにしても、勘に頼ったやり方。予定通り実施できたら社内で満足して拍手して、それで終わりだったという。 リチャードソン氏は、変革前の状態を次のように振り返った。 大規模な取り組みは結構であるが、マイナーチェンジをした内容を細かく振り返ることはしない。特にデータも残しておらず、次の施策の示唆になるようなノウハウは残らない。 デジタルの取り組みは何かしなければならないと思いつつも、取り組みスピードは遅く、課題が山積みになるばかりだった。 しかしあるときロイヤルバンク・オブ・スコットランドでは、アドビにデジタルエクスペリエンスの取り組み方を学び、まずはデータを取得して可視化するところから始めたという。 当初、8割はうまく