このブログは、株式会社フィックスターズのエンジニアが、あらゆるテーマについて自由に書いているブログです。 QEMUをカーネルの開発に使うことのメリットの1つとして、GDBによるデバッグが簡単にできることがあります。これは、GDBのリモートデバッグ機能を使用します。リモートデバッグ機能は、もとをたどれば、別のマシンで動いている(主に)組込みシステムをデバッグするために開発された機能で、対象システムにGDBと通信するためのスタブを組み込み、シリアルラインを介して通信してデバッグするというものでした。現在では、TCP/IPでの通信もサポートされており、QEMUにはそのスタブが組み込まれており、QEMU上で実行するプログラムをGDBでデバッグできるようになっています。 GDBでのLinuxカーネルのデバッグについては、今は以下にしっかりとした情報がまとまっていました。 https://www.ke