落選後も続投が決まった千葉法務大臣は厳しい批判に晒されました。その批判の多くは、議席の有無と言うより、地方参政権の付与、従軍慰安婦、夫婦別姓問題などで保守派の怒りを買った事と「死刑廃止を推進する議員連盟」にも名を連ね、死刑制度についても慎重な姿勢を示して来た事の方が大きかった様に思えます。 その千葉法相が、議員任期満了の前日の7月24日に、自ら立会って死刑囚2人の刑執行を行ったと知り、自分の信念を簡単に変える事に落胆したものです。 処が、「裁判員裁判では国民が重い決断をする可能性があり、今後は裁判員が死刑判決を言い渡す局面も考えられることから、死刑囚がどのように最期を迎えるか公開することによって議論が活発化する事を期待する」として、刑場を報道陣に初めて公開する決断をしたと知り、千葉法相を見直しました。 死刑を巡っての世界の動きは、死刑廃止の方向に大きく動いており、EUはその加盟条件として死
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