【ベルリン=黒沢潤】在ドイツ日本大使館が西部ボンに出張する館員たちの仕事部屋として、年間を通じて借り上げている高級ホテルの部屋の利用率が、わずか20%程度に過ぎないことが6日、分かった。年間の支払額は約8万5000ユーロ(約1200万円)にも上っており、税金が効率的に使われていない実態が浮き彫りとなっている。 このホテルはボン市内の一等地にある四つ星の「ギュネビッヒ・ホテル・レジデンス」。部屋はスイートルームなど2室を1つに改造したもので、計88平方メートル。室内には小型のシャンデリアがつるされ、浴室は2つも完備されている。コピーやFAX機器、パソコンなどが置かれる。 ボンにはベルリンへの首都移転完了後も数省庁が残ることが決まったことから、大使館は2002年から、館員や日本からの出張者用にこの部屋を借り上げている。ところが、大使館が産経新聞に明らかにしたところによれば、過去3年間の部屋の平