弁護士ドットコム 民事・その他 ホテルで殺害され、実名がXに…「好奇の目に晒される状況は耐え難い」削除求めた遺族の訴えを棄却 東京地裁
弁護士ドットコム 民事・その他 ホテルで殺害され、実名がXに…「好奇の目に晒される状況は耐え難い」削除求めた遺族の訴えを棄却 東京地裁
3年前、熊本県芦北町で死産した双子の赤ちゃんを自宅に遺棄したとして、死体遺棄の罪に問われたベトナム人の元技能実習生の裁判で、最高裁判所は執行猶予のついた有罪とした1審と2審の判決を取り消し、逆転で無罪を言い渡しました。 無罪を言い渡されたのは、ベトナム人のレー・ティ・トゥイ・リンさん(24)です。 リンさんは、技能実習生だった2020年11月、死産した双子の赤ちゃんの遺体を段ボール箱に入れて芦北町の自宅に放置したとして死体遺棄の罪に問われました。 死産したあとの行動が死体遺棄罪の「遺棄」に当たるかが争点で、24日の判決で、最高裁判所第2小法廷の草野耕一裁判長は「習俗上の埋葬とは認められない形で死体などを放棄したり隠したりする行為が『遺棄』に当たる」という考え方を示しました。 そのうえで、リンさんの行為について「自宅で出産し、死亡後まもない遺体をタオルに包んで箱に入れ、棚に置いている。他者が
特殊詐欺で多額の現金を受け取り、一審、二審ともに有罪判決(詐欺罪)を下された事件の被告人女性(43)が、無罪を訴えて上告中だ。 ブラック企業でうつ病が悪化して退職、借金を重ねて夫とも別居。実家に戻っていた被告人は2021年の夏ごろ、同居する両親にこれ以上、迷惑をかけられないという思いで、SNSで「#在宅ワーク」と検索した。そこで知り合った男らに「違法ではない」と説明の上で紹介された「仕事」により、2年6月の有罪判決を受けた。 弁護人によれば、「長らくうつ病で、思考・判断能力が低く、首謀者が言葉巧みに虚偽の説明や病状に寄り添う言葉をかけるなどした結果、正規の仕事だと信じた」(林大悟弁護士)という。 被告人は「うつ病で働けず、借金を返済するためにTwitterで仕事探しをした。今になって思うと、なぜこんな仕事を選んでしまったのかと思うけれども、その時は違法性はないという相手の説明を信じてしまっ
覚醒剤取締法違反などの疑いで逮捕され不起訴になった夫婦が、逮捕を報じた静岡新聞の記事で自宅の住所を地番まで掲載され、プライバシーを侵害されたと訴えた裁判で、最高裁判所は夫婦の上告を退け、プライバシーの侵害にはあたらないと判断した2審の判決が確定しました。 静岡県に住むブラジル国籍の夫婦は、2018年に覚醒剤取締法違反などの疑いで逮捕され、その後不起訴となりましたが、逮捕を報じた静岡新聞の記事で住所を地番まで掲載されたとして新聞社を訴えました。 1審の静岡地方裁判所は「地番まで掲載する必要性が高いとは言い難い」としてプライバシーの侵害にあたると認め、合わせて60万円余りの賠償を命じました。 一方、2審の東京高等裁判所は「容疑者を特定することは公共の利害に関わる重要な事柄で、報道される必要性が高く、表現の自由の保障が及ぶ」と指摘したうえで、「記事の掲載当時、容疑者の逮捕を報じる場合に、一律に地
救済されない旧「2ちゃんねる」の中傷被害者とひろゆき氏の賠償金不払い Qアノンと日本発の匿名掲示板カルチャー【7】 清義明 ルポライター ひろゆき氏を参院選の「応援弁士」にした乙武氏 2022年6月、夏の参議院選挙に立候補を表明した乙武洋匡の選挙活動のキックオフイベントが都内で行われた。 ボランティアと支持者は若者ばかりで、イベント会場も選挙活動には似つかわしくない目黒のオシャレなイベント会場が選ばれていた。そして、その若者たちに囲まれる乙武氏の隣にはあの顔があった。 匿名掲示板『2ちゃんねる』の元管理人であり、実業家の肩書でもある西村博之氏である。最近ではユーチューバーといったほうがいいかもしれない。 乙武氏と西村氏は、この前日には渋谷駅前での街頭演説も行っており、二人の軽妙洒脱なやり取りもあり、ネットやメディアの一部では話題を呼んだ。例の飄々としながら毒舌も混じる西村氏とのイベントでの
温めていたネタというのはこれです。 この事件については、報道等で陳春根(中村春根)被告の第一審の審理期間が207日と裁判員史上最長(ちなみに史上2番目に長かったのは166日で共犯の上村隆被告)だったという点、そして二審終了時点で首謀者である陳被告が無期懲役となった一方、実行役のリーダーだった上村被告が死刑というねじれ現象となっている点は皆様もご存じでしょう。後者の点についてはTwitter上だと右派論壇を中心に「在日特権で陳は死刑を免れた」という論調が広まっているようですが、果たしてそうなのでしょうか。そして、事件を起こした動機は何だったのでしょうか。 今回は報道等ではなかなか触れられることのなかったこの事件の内容と裁判の推移を中心にまとめていこうと思います。 先に結論となるべきことを書いておくと ・量刑のねじれ現象が起きた原因は殺人事件1件について陳被告が無罪・上村被告が有罪となったこと
高橋ユキさんが書いていた記事で彼がまた捕まっていたことを知った。 https://www.bengo4.com/c_18/n_14182/ 記事の表記に従えば「有名傍聴人」である「A氏」だ。そういえば最近またいなくなったな、と思っていたら案の定である。まだ裁判は時間がかかりそうだが前科も多数あることだしまた実刑になるのだろう。とりあえず2年くらいは彼の顔を見なくて済むことに安堵している。 もう数年前の話だが、僕も一度件のA氏について書こうとしたことがある。前回捕まった時(たしかその時も器物損壊だった。記憶は曖昧だがビジネスホテルのテレビに尿をかけて壊した、みたいな事件だったと思う)の裁判の模様を記事にしようとしたのだ。 いろいろ情報提供もしてもらってあとは書くだけ、というところまではいった。だが当時の僕は「もっと書くべき情報はないか」と考えた挙げ句に5chを覗いてみてしまった。5chに傍聴
去年、京都市で重い知的障害のある17歳の長男を殺害した罪に問われた母親に対し、京都地方裁判所は「長男の受け入れ施設が見つからず、将来に絶望を抱きかねない状況だった」として執行猶予のついた有罪判決を言い渡しました。 京都市左京区の無職、坂山文野被告(54)は、去年7月、自宅のマンションで重い知的障害があり、総合支援学校高等部に通う長男のりゅうさん(17)の首をベルトのようなもので絞めて殺害したとして殺人の罪に問われました。 裁判の中で母親は長男を殺害したことを認めましたが、弁護側は当時、心神喪失の状態だったとして無罪を主張し、検察は懲役5年を求刑していました。 13日の判決で、京都地方裁判所の増田啓祐裁判長は、「将来に大きな可能性のある17歳の尊い命を奪ったことはあまりに痛ましい結果だ。ノートに犯行をためらう内容を記すなど、限定的とはいえ、犯行を思いとどまる能力は残っていた」と述べ、当時は心
幼い頃、母は私に月300冊もの絵本を読み聞かせてくれていた。1日10冊、となると図書館で絵本を選んでくるだけでも一苦労だったはずだ。ある時、珍しく仕事から早く帰ってきた父に、母に代わって絵本を読んでもらおうとしたことがあった。飲食店の店主だった父は、仕... この記事は、父の家族のルーツと生きた道のりの一端を、古い書類をたよりにたどったものです。父は、私が中学2年生の時に亡くなりました。その後、家族の戸籍を手にし、父が在日コリアンだったことを初めて知ることになります。 「なぜ、父は自身の出自を語らなかったのか?」――その疑問に答えを見出そうと、父の生家やその周辺に暮らす在日コリアンの歴史を調べていきました。そしてそれは、壮絶な差別やヘイトスピーチの問題に向き合うことでもありました。今もネット上で消費され続けるヘイトクライムの映像の数々を目にする度に、私は思うのです。「もしかすると父は、こう
なんだかおだやかではないタイトルでごめんなさい。ある裁判の勝訴が確定したので、その報告です。 ご存じの方も多いと思いますが、2020年9月1日、医師の高須克弥氏が私などを愛知県警に刑事告発したと記者会見で公表しました。高須氏は、私などがツイッターで発信した内容が、当時、高須氏が会長となって進めていた愛知県知事リコール運動に対する「きわめて悪質な妨害行為」であり、地方自治法に抵触すると考えたのです。現在、この案件に関する書類は愛知県警から愛知県検察庁に送付されていますが、まだ起訴・不起訴の結果は出ていません。もちろん私にも言い分はありますが、それは結果が明らかになってからにしたいと思います。 刑事訴訟法では告訴・告発をすべて受理すべきという定めはないということですが、実際には犯罪捜査規範63条などの内部規範によって、正当な理由がない限り告訴・告発はほぼ受理されるそうです。もちろん誰でも刑事告
A自治会の会計担当者として、同自治会の貯金管理等の業務に従事していたもので...第1(令和5年11月15日付け起訴状記載の公訴事実第1関係)...同郡(住所省略)所在のB組合C支店に開設された地縁法人A自治会会計D名..
(前編から続く) 前編では、この刑事事件の発端となった当日のことから、逮捕、報道、略式起訴を経て、公判請求を決意するまでの経緯をお話ししました。後編では、私の診断のこと、地裁公判がどう進行したのか、判決そして控訴についてお話ししたいと思います。 なお、本稿は前後編ともに弁護人および担当精神科医によるレビューのもと公開されています。 診断 公判の準備を整えながら、私は唐澤検事の言葉を反芻していました。 「20歳そこそこの子供ならともかく、35歳のいい大人が」 「頭がいいはずのあなたが」 「投稿の結果どうなるか分からなかったなんて、常識的に考えてあり得ない」 取調室で投げかけられたこれらの言葉は、ぐうの音も出ない正論でした。私は捜査機関の手続きは不当だったと考えていますが、私の問題のある行動が、彼らに故意を誤認させる原因になったことは確かでした。 私はなぜ、そうとは思わずに非常識な行動に出てし
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