「騒音トラブルに巻き込まれたくない」。度々、「音」に悩まされてきた夫婦が、販売業者の説明を信じて終の棲家として新築マンションを購入したところ、入居後に、隣人がバイオリン奏者だと分かったとして販売業者に対し代金の返還などを求め裁判を起こしました。 【過去に「音」に悩まされ…】 「これまで転勤のため数年ごとに転居してきましたが、近隣との『音』に関するトラブルには心底悩まされてきました」。 東京地裁で開かれた25日の第1回の裁判で、札幌市に住む会社員の男性(50代)はグレーのスーツに身を包み、緊張した面持ちでふり絞るような声で裁判官に訴えました。 傍聴席には不安げに見守る妻の姿がありました。 訴状などによりますと、転勤族だった男性は妻とともに全国各地で引っ越しを繰り返してきました。 そして、転勤先の住居では度々『音』の問題に悩まされたといいます。 上の階や隣の部屋から聞こえる生活音、繁華街の雑音