【前編のあらすじ】早瀬須美さん(40代・独身)は大学を卒業後、企業に勤めていたが、小さい頃から憧れていた青年海外協力隊に25歳の時に参加。西アフリカの小国で現地の男性と恋に落ち、帰国後に結婚。しかし約4年後に夫の不倫が原因で離婚すると、1歳半の息子とともに実家に転がり込む。仕方なく受け入れた様子の両親だったが、孫をかわいがる両親との生活は穏やかに過ぎていった。だが、2021年、父親が腰の痛みを訴え、救急搬送された――。 父親の入院 それは2021年4月のことだった。深夜、「痛くて眠れないから救急車を呼んでくれ」という父親(86歳)は病院に救急搬送された。同居していた、長女で出戻りの早瀬須美さん(40代・独身)は入院手続きを終え、父親がベッドで落ち着いたのを見届け、母親(83歳)と息子(10歳)と帰宅した。 検査の結果、父親は腰の骨を圧迫骨折していたことが判明。しばらく入院することに。 3年